2009年03月18日
大津市のデザインマンホール
かつて居住していた滋賀県大津市の下水道の蓋です。このデザインの蓋は、大津市が平成10年10月1日に市制施行100周年を迎えたのを記念して、大津市にふさわしいマンホール鉄蓋のデザインを公募し、最優秀賞に選ばれた作品をもとに、大津市制100周年記念マンホールキャップとして製作されたものだそうです。市制施行から100年目の大津市の景観をモチーフにしているんだとか。
なんかあれやこれや詰め込み過ぎのデザインって感もありますが、マンホールの溝の本来の役割=滑り止めからするといいかもしれませんw
下中央に見えるマークは、大津市の下水道事業のマークでしょう。左に挙げた、昭和33年10月1日の市制60周年を記念して制定された市章を元にデザインされてます。元マークは「大ツ」を図案化したもので、「大」は鳥の飛躍を形作り、「ツ」は景勝「びわ湖」の展望を表すものだそうです。
あとは付与番号順に個々のデザインをみてみましょう。
①比叡山地。世界遺産にも登録された延暦寺のあるところ。山地反対側は京都市になりますが、延暦寺は厳密にいうと滋賀県大津市にあるそうで、「古都京都の文化財」として登録されたため、物議をかもしましたね。ちなみに比叡山という単独峰の山は存在せず、正確には比叡山とは、大比叡と四明岳の二峰から成る双耳峰の総称か、延暦寺の山号を意味します。
②かつて琵琶湖大橋西端近くで営業されていた遊園地びわ湖タワーにあった観覧車。遊園地は2001年に廃業し、跡地はスーパーや電器店になっていますが、観覧車はいまだ取り壊されずに放置されています。高さ108メートルで、記憶だと、建設中は世界最大になる筈だったものが、完成時にはどこかに抜かれてキャッチフレーズが「世界最大級」になっちゃったようにおもってましたが、今調べると営業開始時世界最大としているWebが多いようですね。名前は公募されて「イーゴス 108」といいました。意味は、イーゴスを逆から読むと・・・ 一時再開の話があったようで新聞にも載りましたが、具体的な進展は全く無いようです。
③大津市の鳥に指定されているユリカモメ。かもめ科の冬鳥。ほぼ全身が白色でくちばしと足が赤い。その優美な姿から「都鳥」と呼ばれる。指定の所以は、冬鳥ながらびわ湖に留まるものも多く、年間を通じてびわ湖周辺のどこでも見られ市民になじみ深い、渡り鳥として世界を広く移動することから「国際文化観光都市・大津」の国際性を象徴などによる。
④琵琶湖に架けられた道路橋は、近江大橋と琵琶湖大橋の2橋で、いずれもその一端は大津市に繋がりますが、これはその形からいって琵琶湖大橋でしょう。北湖と南湖を隔てる琵琶湖最狭部に昭和39年開通しました。この開通により、県西部と東部はずっと身近なものになりました。
⑤琵琶湖に浮かぶヨット。琵琶湖はヨットのほかに、ウインドサーフィン・水上バイク・パラサーフなど、水上スポーツのメッカです。
⑥琵琶湖汽船が営業するショウボートミシガン。地元だとなかなか乗ろうと思わないのですが、乗船した人に聞くと、琵琶湖でのクルージングもなかなか爽快だそうです^^
⑦大津市街地を背景としたびわ湖花火大会の様子。毎年8月8日に開催されます。打ち上げ総数約10000発。
⑧びわ湖花噴水。大津港沖合180mの防波堤に沿って設置され、規模が大きく見事です。夜間には白、赤や緑にライトアップされます。
⑨レガッタ。琵琶湖から流出する唯一の河川である瀬田川手前の湖最南部には、滋賀県立琵琶湖漕艇場があります。付近ではレガッタの大会や練習風景をよく見かけます。
⑩大津市の花である叡山すみれ。大津市内の地名を持つスミレ科の多年草。
⑪大津市の木である山桜。「さざ波や 志賀の都は 荒れにしを 昔ながらの 山桜かな」と詠われる長等山は、大津市内にあって古くから桜の名所でした。ちなみにこの和歌の作者は、平清盛の弟平忠度。無賃乗車のことをキセルというのは、両端のみ金で中に金が無いことから、乗車区間両端の最短区間分の回数券や定期券で不正乗車することを喩えたものですが、薩摩守って言い方もありますよね。これは忠度の官名が薩摩守であったことからきています。忠度=ただのり=タダ乗りというわけですね。
⑫これはなんだか分からなくて困りました>< 調べてみると、真偽のほどは不明でしたが洒落なんだそうです。描かれているのは犬。右側は尻尾かと思いましたが、手だそうです。肉球らしきものが付いてますね。この蓋にはカラーバージョンが存在するのですが、それだとこの手の部分は赤になっています。さて、どんな洒落になっているのかお分かりになりますか?w ヒントは冒頭段落にあります^^
ランキング参加してみました^^ ポチッとして頂けましたら幸いです。
なんかあれやこれや詰め込み過ぎのデザインって感もありますが、マンホールの溝の本来の役割=滑り止めからするといいかもしれませんw
下中央に見えるマークは、大津市の下水道事業のマークでしょう。左に挙げた、昭和33年10月1日の市制60周年を記念して制定された市章を元にデザインされてます。元マークは「大ツ」を図案化したもので、「大」は鳥の飛躍を形作り、「ツ」は景勝「びわ湖」の展望を表すものだそうです。
あとは付与番号順に個々のデザインをみてみましょう。
①比叡山地。世界遺産にも登録された延暦寺のあるところ。山地反対側は京都市になりますが、延暦寺は厳密にいうと滋賀県大津市にあるそうで、「古都京都の文化財」として登録されたため、物議をかもしましたね。ちなみに比叡山という単独峰の山は存在せず、正確には比叡山とは、大比叡と四明岳の二峰から成る双耳峰の総称か、延暦寺の山号を意味します。
②かつて琵琶湖大橋西端近くで営業されていた遊園地びわ湖タワーにあった観覧車。遊園地は2001年に廃業し、跡地はスーパーや電器店になっていますが、観覧車はいまだ取り壊されずに放置されています。高さ108メートルで、記憶だと、建設中は世界最大になる筈だったものが、完成時にはどこかに抜かれてキャッチフレーズが「世界最大級」になっちゃったようにおもってましたが、今調べると営業開始時世界最大としているWebが多いようですね。名前は公募されて「イーゴス 108」といいました。意味は、イーゴスを逆から読むと・・・ 一時再開の話があったようで新聞にも載りましたが、具体的な進展は全く無いようです。
③大津市の鳥に指定されているユリカモメ。かもめ科の冬鳥。ほぼ全身が白色でくちばしと足が赤い。その優美な姿から「都鳥」と呼ばれる。指定の所以は、冬鳥ながらびわ湖に留まるものも多く、年間を通じてびわ湖周辺のどこでも見られ市民になじみ深い、渡り鳥として世界を広く移動することから「国際文化観光都市・大津」の国際性を象徴などによる。
④琵琶湖に架けられた道路橋は、近江大橋と琵琶湖大橋の2橋で、いずれもその一端は大津市に繋がりますが、これはその形からいって琵琶湖大橋でしょう。北湖と南湖を隔てる琵琶湖最狭部に昭和39年開通しました。この開通により、県西部と東部はずっと身近なものになりました。
⑤琵琶湖に浮かぶヨット。琵琶湖はヨットのほかに、ウインドサーフィン・水上バイク・パラサーフなど、水上スポーツのメッカです。
⑥琵琶湖汽船が営業するショウボートミシガン。地元だとなかなか乗ろうと思わないのですが、乗船した人に聞くと、琵琶湖でのクルージングもなかなか爽快だそうです^^
⑦大津市街地を背景としたびわ湖花火大会の様子。毎年8月8日に開催されます。打ち上げ総数約10000発。
⑧びわ湖花噴水。大津港沖合180mの防波堤に沿って設置され、規模が大きく見事です。夜間には白、赤や緑にライトアップされます。
⑨レガッタ。琵琶湖から流出する唯一の河川である瀬田川手前の湖最南部には、滋賀県立琵琶湖漕艇場があります。付近ではレガッタの大会や練習風景をよく見かけます。
⑩大津市の花である叡山すみれ。大津市内の地名を持つスミレ科の多年草。
⑪大津市の木である山桜。「さざ波や 志賀の都は 荒れにしを 昔ながらの 山桜かな」と詠われる長等山は、大津市内にあって古くから桜の名所でした。ちなみにこの和歌の作者は、平清盛の弟平忠度。無賃乗車のことをキセルというのは、両端のみ金で中に金が無いことから、乗車区間両端の最短区間分の回数券や定期券で不正乗車することを喩えたものですが、薩摩守って言い方もありますよね。これは忠度の官名が薩摩守であったことからきています。忠度=ただのり=タダ乗りというわけですね。
⑫これはなんだか分からなくて困りました>< 調べてみると、真偽のほどは不明でしたが洒落なんだそうです。描かれているのは犬。右側は尻尾かと思いましたが、手だそうです。肉球らしきものが付いてますね。この蓋にはカラーバージョンが存在するのですが、それだとこの手の部分は赤になっています。さて、どんな洒落になっているのかお分かりになりますか?w ヒントは冒頭段落にあります^^
ランキング参加してみました^^ ポチッとして頂けましたら幸いです。
Posted by TaKa at 13:00│Comments(4)
│日常の出来事
この記事へのコメント
お久しぶりです。
何ともマメな記事で・・・尊敬します。
雑な記事ばかりUPしてるのでお恥ずかしいです・・・(;´∀`)
普段あまり気にしてないマンホールですが、
機会があればじっくり眺めてみます♪
洒落・・・考えましたがわかりません・・・汗
何ともマメな記事で・・・尊敬します。
雑な記事ばかりUPしてるのでお恥ずかしいです・・・(;´∀`)
普段あまり気にしてないマンホールですが、
機会があればじっくり眺めてみます♪
洒落・・・考えましたがわかりません・・・汗
Posted by eco。 at 2009年03月18日 14:15
おはようございます。
ウンチクあり、洒落ありの、
雑学満載のマンホールですね。
ん?ワンホール?・・・・やっちゃいました???
ウンチクあり、洒落ありの、
雑学満載のマンホールですね。
ん?ワンホール?・・・・やっちゃいました???
Posted by ユキヲ at 2009年03月19日 08:00
eco。 さん おはようございます。
路上観察学といいますが、
マンホールに限らず結構いろいろな事象があって
面白いそうですよw
洒落はね、
犬をどう変換するかがポイントでしょうか。
犬+手+赤が洒落の答えです。
路上観察学といいますが、
マンホールに限らず結構いろいろな事象があって
面白いそうですよw
洒落はね、
犬をどう変換するかがポイントでしょうか。
犬+手+赤が洒落の答えです。
Posted by TaKa at 2009年03月20日 09:34
ユキヲ さん こんばんは。
薀蓄・雑学好きなんですよ~^^
洒落の方は、
もう50%回答にたどり着いているんじゃないでしょうか。
冒頭ヒントとは、
市制100周年ということです。
薀蓄・雑学好きなんですよ~^^
洒落の方は、
もう50%回答にたどり着いているんじゃないでしょうか。
冒頭ヒントとは、
市制100周年ということです。
Posted by TaKa at 2009年03月20日 09:38
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