近江八幡市のマンホール蓋

TaKa

2008年04月25日 13:00

 世の中様々な趣味の方がいらっしゃいますが、マンホールの蓋の図柄を収集するなんて趣味はマイナーかと思いきや、結構な数の愛好家がおられるようで、ネット上には全国市町村のマンホールの蓋の写真のデータベースや解説・随想を綴ったWebページが沢山見つかります。『マンホールのふた』なんて本もでてるんですね。

 左写真は近江八幡市の下水道の蓋です。主に観光資源に近い場所に設置されているタイプのようですが、これを見てふと疑問が湧きましたので、ちょっと調べてみましたw


 図柄の中心は八幡堀。両脇には白壁の土蔵が描かれ、流れの先には八幡山が見えます。共に近江八幡市のシンボルともいえる存在です。旧八幡町は、1585年に豊臣秀吉の甥秀次が八幡山に八幡城を築城、八幡掘を開削し町割りを行った城下町が基礎となって発展、八幡城廃城後も八幡堀を利用した水運で商人の町在郷町として栄えました。


 左上の図柄は、近江商人に関する物として算盤の珠をデザインした暖簾を描いたものだそうです。






 上部近江八幡の字を挟んで描かれる花は桜。市の木(高木)に指定されています。八幡堀にも沢山植えられており、シーズンには絶好の撮影ポイントになっています。


 さてこの蓋を見て何が疑問に思ったかというと、八幡堀の流れの向こうに八幡山が見えるポイントが実際あるのかということ。下の地図を見ていただくとお分かりのように、旧八幡町内を流れる八幡堀は、基本的に西南西-東北東の向きになっています。その中で2箇所ほど山の方へ向く場所がありますが、マンホール蓋のデザインで堀の流れが下の方で右に曲がっていることと山の位置から考えると、蓋図柄のように見える場所は、地図上マークされたポイントしかありえないことになります。


 で、現地で撮影した写真がこれ。
 
 山がちょっと左に寄ってますが、確かに堀の先に山が見えます。しかし両脇に土蔵は無いですし、決定的な違いは橋が無い! 


 ということで図柄の風景は実際にはありえないようです。


 まあデザインですから、実風景が描かれる必然性は何も無いんですけどね^^; 気になったのでちょっと調べてみただけでしたw
















 ちなみに下の写真は、通常のマンホール蓋とその石畳バージョン。真ん中には近江八幡市の市章が描かれています。主に近江国南半国守護として当地域を支配下とした近江源氏佐々木六角氏に因んで、六角形の中に平和を象徴する鳩のモチーフで近江八幡の八の字を配したものだそうです。しかし六角氏だから六角形って、まあ安易というかなんというか・・・



(おまけ)
 八幡堀で時代劇の撮影やってました。夕方のラジオで、田村正和や中村雅俊の出演する時代劇のロケだとか言ってたと連れ合いが申しておりましたが、見かけませんでしたね。ただ一番下写真の編み笠の人は主役級の人だったみたいで、お付の人が写真撮影さえぎってました。丁度堀巡りの観光船通ったときも堀側に立ち塞がってましたね^^; そこまでやらんでもいいのにw 赤い印籠腰にぶら下げてましたけど誰だったんでしょう?




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