土用・梅干・鰻
昨日は土用の入りでした。土用とは、季節の終わり即ち立夏・立秋・立冬・立春の前の約18日間を指します。世間で土用といって想起するのは、やっぱり夏の土用の丑の日に鰻を食べるということでしょうか。
けれどうちではここ数年、土用といえば梅の土用干し=本漬けした梅を干して梅干にする作業が待っていますw 梅雨が明けた土用の時期は比較的天気が安定し、三日三晩干すといわれる梅干作業には丁度良い時期であるわけです。
まずは小梅ちゃんから始めました。芝の上にキャンプテーブルをひろげてザルを置き、梅を並べていきます。芝上初デビューは梅になっちゃいましたね~ ある程度干したらひっくり返します。手順良くやらないとどれひっくり返したかわからなくなっちゃっいますので、結構面倒です^^; いっしょに漬けてあった赤紫蘇も干します。これは梅干保存の際、上の方に詰めたり、カラカラに干して砕いてゆかりにしたり、フードプロセッサーにかけて梅塩にしたりします。
今年の小梅ちゃん、塩漬け途中に香りが飛んでたりしまして、黴こそ発生しなかったものの、いまひとつといった感じですね>< 全体に固い感じ。干すことで柔くなってくれるといいのですが。干すと柔らかくなるというのもちょっと変な感じですが、適度に干すと、固かったり触るとすぐ破けそうだったりした実や皮が、しっとりしなやかな感じになります。ちょこっとだけ除けて作った青梅の方は良い感じです。香り高く実もしっとり柔らか^^
これはしばらく干した後。光線の具合やホワイトバランスが違うので比較しずらいでしょうが如何でしょうか。美味しそうになってるように見えない?w
もうそろそろいいかなあって奴は瓶に入れ、まだかな~って奴は梅酢に戻します。そんで翌日又干します。もういいかなって具合は触ると大体分かります。三日三晩必ず干さなければいけないと言うわけでは無いようです。おっきい方の梅も干し始めました。こっちは通常2週間ほど塩漬けするところ、赤紫蘇手配の不手際もあって5日ほどで赤紫蘇入れちゃったんでちょっと不安でしたが、いまのところいい感じに進行しているようです。
さて、話変わって土用鰻。この習慣の発祥には諸説あるようですが、一番流布しているのは平賀源内キャッチコピー説。源内は、エレキテルの実験で有名な江戸時代の科学者です。教科書にも載ってましたね。この源内に近所のウナギ屋が、夏場にウナギが売れないので何とかしたいと相談、土用の丑の日に「本日土用丑日」と書いた張り紙するよう指示され張り出したところ、大繁盛したことがきっかけだと言われています。何故源内はこんなコピーを思いついたのでしょう。それは丑の日に「う」のつくものを食べると病気にならないと言う民間伝承があったからとされています。そして実際食べた江戸時代の人が、現代人に比べれば摂取栄養素が少ないため、その効果を能く実感し、この習慣が広まっていったのではないでしょうか。
ということで、元来土用丑の日に食べるのは鰻に限らなかった訳です。梅干も殺菌効果で食中毒を防いだり、クエン酸が疲労の原因物質である乳酸を分解したりと、この時期食べるのにはもってこいの食品です。鰻産地偽装事件が世間を騒がせている昨今、鰻はどうもなぁって感じられてる方は、今年は土用丑に梅干を食べましょうw 今年の夏の土用丑の日は24日です。勿論両方食べていただいても構いませんよ。鰻と梅干は喰い合せが悪いという代表格ですが、科学的な根拠は無いそうですw。
土用・梅干・鰻の三題噺でした~^^
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